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最初にぶち当たる壁はオルタードスケールをAny Keyで吹く事ではないでしょうか?

私も何を隠そう「こんなに練習しているのに宇宙語ですか!#」と途方に暮れておりました。


オルタードスケールの覚え方には2通りあります。


1つは半音上から始まるメロディックマイナースケールを吹く。(構成音が同じ)

調号の少ないバージョンで例を書いてみました。

メロディックマイナー自体はクラシック上がりの人でも聞き覚えがあるスケールなのでAny Key でよく練習しておけば何とかなる。

調号を思い浮かべて吹きたい派の方むけ。


2つ目は音程のイメージを図形に置き換える。

私が思いついたのはコレです。

全音を正方形だとすると半音はその半分、二等辺三角形。

並べると台形が作れます。

音程の並び順を忘れてしまっても台形のイメージに音を並べればいい。

オルタード・スケールらしさは最初の4音なのでここさえ押さえられていればフレーズは作れる。


たったの4音なら耳でも覚えやすいし

どこからでも始まれるようになるのに時間はかかりませんでした。


これは秘伝なのではないだろうか、と思いつつ皆さんにはもっと上を目指して頂きたいのでシェア致します。


オルタード







覚えてしまうとなんであんなに混乱していたんだろう、と思うのがジャズ理論です。私も

「先生の言う通りに吹いては入るけれど1人だとどうすれば良いのか分からない」という時期が結構長くありました。

いかにしてその迷いの世界から抜け出せたのか、

大事なのは復習でした。復習をしてみたらちっとも難しくはありませんでした。


ある時今までのレッスンファイルを綺麗にしようと一番最初に習ったところから整理し始めました。

沢山のスケールや曲を見ていると当時のレッスンの様子が色々思い出されました。


「あれ?これは何だっけ」「あぁこんな説明が最初にあったなぁ」

そして「あぁそうか、そうであった」と思いだした時に非常に理解が深まりました。

分からないのではなく、忘れていたんですね。


復習の仕方としては今使用しているテキストの曲には其々テーマがありますので

そのテーマが何だったのか思い出してみて下さい。それだけでいいです。


例えばグルーブブルースのテーマはブルーノートとペンタトニックでした。

ブルーノートって何?

ペンタトニックって何?

AMEN ではミクソリディアンでした。

ミクソリディアンって何?

ADoll ではII V I でした。IIV Iって何?


こんな感じです。またテーマに沿ったドリル(問題集)も作りましたので

分からなくなってしまった方、ドリルの方もご覧下さい。ヒントが書いてあります。

レッスン曲ウンチク、今宵は  "All Blues"  です。

私がピヨピヨ🐤ジャズガール🔰だった頃 タイトル「All Blues」 を見て思わず ブルーノートスケールをAny Key(12の全部の調)で吹くのか?と思ってしまいました。(似たような練習に明け暮れておりましたもので)しかし譜面を見るとそんな事はなく、タイトルの意味は何なんでしょ?。

「みんなでブルース?」(NHK 「みんなのうた」 的な)
いや、いや、曲調が全然違う。ニューオリンズっぽい物だったらあり得るけど、此れはジャズワルツでマイルス自身の演奏はブルーノートも使わずにすっきりとモダン、哲学者のような意味ありげな
ロングトーン、3拍子で書いている段階でブルースから遠い、もっと違う事を言っているに違いない。All って何?、Blues って何?

ある時、歌詞を見てはっとしました。
歌詞は随分後にOscar Brown によって付けられているのですが、
マイルスの吹き方のイメージをとてもよく表していると思います。

The sea, the sky, the you and I(海、空、貴方がいる、私がいる)
The sea, the sky, for you and I
(海、空は貴方の為に、私の為に)
I'll know we're all blues
(私達は全てブルースだって事を知る事になるわ)
All Shades, all hues, all blues
(物事の光と影、それは全部ブルース)                

 

ここでいう「海」「空」は「天と地」地球と宇宙という万物の象徴、「悠々たるかな天壌」「天壌無窮」「悠久の時」といった言葉があるように宇宙は時の象徴でもある。                       

Huesは色相なので「物事の表部分」に対比する言葉としてShades日陰が並んでいる。 

般若心経の「色即是空」:「(色)=形あるもの、是れ即わち(空)=無なり」を思わせる。                         

Some blues are sad(いくつかの歌は悲しくって)
But some are glad,
(いくつかの歌は嬉しい):ここでいう「歌」は人生の事
Dark-sad or bright-glad (
暗い悲しみ 輝かしい喜び、どちかよ)              

They're all blues(どっちだって全部ブルース)

(Chet Baker版だと ↑この最後の1行を”We are all blues” と歌っていて、歌は2コーラスで終わり。私の好きなバージョンです) 


The color of colors
(色々な物事の中でも)
The blues are more than a color
(悲しみというものはより色濃く)
They're a moan of pain
(痛みによるうめき)
A Taste of strife
(争いの味=勝利の美酒と敗北の辛酸)
And a sad refrain
(争いは続く、そして悲しみがくりかえされる)

この詩は有無同然といった大無量寿経や、般若心経のように物事をColorという言葉で表し表裏一体性について語り「争いを止められない」という人間の実相に話が及ぶ辺り、仏教哲学のセンスがある方が書いたんだな、と思いました。仏教用語の説明は専門家に任せて 

All Blues =「人生は苦なり(シッダルダ)」「全部ブルースだぜ(マイルス)」

テーマ冒頭のロングトーンには「The Sea」「The sky」という言葉が当ててあります。是非 悠々たるイメージを重ねてマイルスのような意味深なロングトーンを奏でて下さい。







Eenestine Anderson 版は歌詞が5番+α フルで歌っていますが
演奏スタイルとしては2コーラス(2番まで)を1セットでアドリブを回すことが多く
Voも歌詞は2番までしか使わないケースが多いです。

4番以降の歌詞は直訳でもま、解ると思います。
今回の焦点は「All Blues の意味」なので翻訳割愛させて頂きます。



レッスン曲ウンチク 今宵は Satin Doll です。
このミディアム・スローのスウィングは誤魔化しがきかない、とても大事なエチュードとなります。
(誤魔化しとはピラピラ早吹きをしているだけの演奏を指しています。)
オリジナルはデューク・エリントン楽団、
アルバムで発表してから5年も後に歌詞が付けられたそうです。
原曲はインストゥルメンツですが英語の歌詞が付いている物は是非Vocalをチェックしてみて下さい。
英語の歌詞のイメージがあるとスゥイング感、グルーヴが解りやすい。
英語の歌詞のイメージとは辞書引いて調べろ、という意味ではなく単語のリズムです。

♪ Cigarette holder which wigs me
over her shoulder, she digs me.
Out cattin' that satin doll. ♪ と頭の中で歌いながら吹くといい感じです。

でも折角ですから意味も知りたい、Satin Doll って「絹のお人形」となりますが
どういう意味なのでしょうか?スラングだらけで辞書を引いても分からないところが沢山ありますが

♪キセル(=シガレット・ホルダー)がそそるぜ(スラング:wigs me 俺のかつら=身の毛も・・じゃなくて頭の毛が逆立っちゃってんのかな)
彼女、肩越しに、俺に気があるのか?(digs 掘る=俺を掘る、ように見ているのね)
獲物を狙っている(Out cattin=切り取る、お持ち帰りかな)
そうあいつ サテンドール!
************************
キセル片手に素敵なドレスをまとったいい女、サテンドール という情景が見えてきました。
CigaretteHolder1.jpg


有名な曲なので名演奏が沢山ありますがお気に入りはMichel Petrucciani です。


YouTube って有難いですよね、私はPetruccianiさんがこんなに小さい方だとは知らなかったし、
繊細なハーモニーを奏でるオスカー・ピーターソンがあんなに大きな人だったって事も知らなかった。カセット・テープに入れてもらったピーターソンの"We get Requests"が宝物だった頃を思うと
夢のような時代だと思います。



オリジナルの Duke Ellinton.
Ella.Fのヴォーカルはテーマフェイクのアイデアが一杯です。